神田山陽さんの独演会で感じたこと

３月１３日金曜日に講談師・神田山陽さんの独演会へ行ってきました。
神田山陽さんって？？？　　　　誰だっけ？？？
ＮＨＫ教育テレビ「にほんごであそぼ」で、スケッチ板のような机を首からかけた子供たちと
走り回っている坊主頭にまんまるメガネのあの人です。
（最近あまり見ていないので、内容が変わっていたらてゴメンナサイ）

　　　　　　　




講談といえば、まずは怪談を思い出し、そして古臭さそう・・・
私は、怖い話が苦手なんです。（山陽さんも苦手らしい・・・）
でも、「にほんごであそぼ」の中の山陽さんは本当に子供たちと楽しそう・・・
彼の講談なら、抵抗なく聴けるだろなあ～と思い会場に足を運びました。

その期待を裏切られることのない、観客と高座が一体となった楽しい時間を過ごしました。
休憩時間といっても幕が下りるわけでもなく、彼も袖に引っ込むわけでもなく、お水を飲んだり、花粉対策の薬をシュッ！シュッ！としながら、話をし続けてくれました。
観客の反応を見ながらの古典物・新作物を交えての２時間だったのですが「山陽さんは只今模索中なんだろうな・・・」っていうのが、私の率直な感想です。

講談師として、自分でしか伝えられないことは何か？　そして、今、伝えなきゃいけないことは何か？
そして、その伝え方とは？？　　って言う事を模索中なんじゃあないのかな・・・・

テレビに出てメジャーになっていようが、一般人であろうが、悩む内容って一緒なんなんだな・・・って
親近感を覚えながら劇場を後にしました。

人それぞれ環境が違い、感性・考え方が違うわけで、ましてや、そこにお金というものが関わってくる
と自分が正しいと思う事がうまく伝わらない時のジレンマが余計あると思います。

ＰＯＲＯＪＥＣＴ　Ｋでも　「学ぶこと・食べること・健やかであること」の本質的な事を伝えていきたいと
思っています。くじけそうにもなる時がちょくちょくあるのですが・・・

でも、自分が伝えたいことが上手く伝わり、仕事としても上手くいったときほど、嬉しいことはありません。

その日からテレビに映る山陽さんの見方が変わりました。
でも、模索中でなかったらごめんなさい、「さんよーさーん」