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「ジャクソン・ポロック展」 [美術展]

PROJECT K 名古屋 Kikko&Youkiのアナログブログ1月17日号より(Youki執筆担当)

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大変遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます!
本年度も、Youki担当のアナログブログをどうぞ宜しくお願い致します。

さて、Youkiのライフワークとなりつつある、『アート鑑賞サロン』の開催なのですが、
ありがたいことに、2012年も引き続き年間を通して活動をさせて頂きます!(今月中にご案内します♪)
Youki にとって1月は、年間の鑑賞テーマを熟考する大事な時期なので、そのインスピレーションを得ようと、
先週、愛知県美術館で開催されている『ジャクソン・ポロック展』を鑑賞してまいりました!

残念ながら、この『ジャクソン・ポロック展』に焦点を当てたレクチャーサロンは開催しないので、
今日はここで私が最も魅了されたポロックの作品をご紹介したいと思います。
その作品名は、ズバリ『無題』。
“ポロックらしさ”が開花し、そして成熟した時期に描かれた小ぶりな作品なのですが、
その五感に訴えるかのような立体感のある画面と、「余白」には目を奪われるものがありました。

典型的なポロック作品といえば、“画面全体に”多色の塗料や絵具を、垂らしまき散らしたような作品です。
現に、今回の展覧会で一番の目玉と謳われているのが、『インディアンレッドの地の壁画』という作品では、
白・銀・黄色・緑・黒・橙色などが、一見ランダムに画面いっぱいを縦横無尽に行きかっています。
それはまるで、独自スタイルの追求の苦悩からふっきれた、ポロックの才能や本能が爆発しているかのようで、
360度にひろがる大地を踏みしめているかのような、広大さと清々しさがありました。
この画面全体に広がった“ポロックらしい”この作品は、人々の視線を釘づけにするには十分すぎる大作でした。

しかし私は、フルスウィングで画面一杯に描かれた『インディアンレッドの地の壁画』よりも、
限られた色で、余白を生かして描かれた『無題』の方にむしろ眼を奪われたのです。
『無題』には、およそ3種の色彩しか使われていませんが(メインは、カーキっぽい黒)、存在感がすごい!
しかしその存在感の正体は、塗料のほとばしる勢いによるものというよりは、塗料の質感!
塗料の付着部分に乗った小石による立体感と、乾いた塗料の均一なちぢれ具合が模様のようで、
少量ながらも凝った作りの細部に注目せざるを得ない、『凝縮された魅力』がありました。

そして、そんな質感ある塗料の筆使いは随所にのみ配色されており、計算されたかのような余白が目立ちます。
そして、その余白には、配色されている部分と負けずとも劣らない魅力と吸引力がありました。
その、「配色部分」と「余白」の関係は、日本でいうところの「わび・さび」のようで、
日本の伝統的な屏風絵を一部切り取って持ってきたのだ、といわれても信じてしまうような風情がありました。

『ジャクソン・ポロック展』は1月22日までなので、皆さんどうぞ愛知県美術館まで足を運んでみて下さい!


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