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時事問題の出され方(5月25日のアナログブログより) [学習塾の生徒と]

先週から今週にかけて中高生はまさに中間テスト週間
個別クラス担当のKikkoとしても当然
彼らとのお付き合い時間も長くなるテスト週間でもあります。
そんな中高生を結構悩ませる課題のひとつに時事問題が…
「先生、何が出ると思う?」「考えてェ~」とか「教えてェ~」とか
なかには「もういいや、時事問題は捨てるから」と言い出す子がでてくる始末。
そこで親の代わりを務める塾の先生としては、やはり点数を取らせたく
ちょっとした話題を織り込み説明しながらも他の課題もこなさなくてはならず
つい「○○って出たら○○」とか「何処何処っててたら何々」とか
覚えこませちゃうこともあったわけです。
でも今回のテスト週間中にちょっと思ったコト。
なぜ、先生はテストに時事問題を出すのか?

それは子供たちに日本のことのみならず、世界の政治・情勢に関心をもってもらいたい!
さらにはそんな世の中の流れに対して自分の意見を持てる生徒になってもらいたい!

だったら、先生は、出すぞ。出すぞ。って脅すかのように言うのではなく
「○○について分かったことを書いたり言えるようにしてきて」と、
より具体的な課題を週一回程度に出すのはどうかな?
興味を持つ糸口と考えれば、必ずしも新聞に限る必要はなく
テレビの報道番組・ニュース・インターネットもOKとし
子供たちの気分が乗ってきたら、たまには新聞の記事だけに限るとか…。

ただただ新聞を読むようにと云われても子供たちはあんな
膨大な量の活字の何処の何を読めばテストに出るのかは分からないと思います。

このやり方だと全員が時事問題は満点を取ってしまうかもしれないけれども
その方がずっと世の中の事に興味を持ち続けられる子供たちが
増えるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

これを書きながら親子共々、恐怖の宿題になりかねない「読書感想文」を思い出しました。
つい4カ月程前まで幼稚園に通っていた子供が
本を読むだけならまだしも、どんな内容かも何気に伝えつつ自分の感じたことを織り交ぜながら
まとめあげていくってかなりの難題ですよね
それまで感想文の書き方など、ついぞ教えてもらったこともない訳ですし…。
やはり、時事問題と同じように一段ずつステップを踏みながら教えていってあげれば、
本来の目的である夏休み中の読書量も増えるのではないでしょうか?

娘Youki はアメリカはボストン郊外の高校に通っていたのですが、その時、徹底的にエッセイ(小論文)
の書き方を教え込まれたようです。これは彼女の通っていた高校が特別というわけではなく
ごく普通のコトらしいです。だからアメリカ人(といっても色々でしょうが)の若い人たちが
日本人に比べると「自己主張が強い」といわれる所以はこのあたりにありそうです
他人とは違う観点から意見を述べ、なぜそうなるかの理由を述べる習慣が身に付いていないと
  高校生活を送れない訳ですから。
まあ、「自己主張だけが強くって…」と云う点では賛否両論あるかもしれませんが…。

ちなみに、ある公立中学校の中間テストの時事問題の答えは
① 海兵隊  ② 18歳 ③ タイ ④ ギリシャ ⑤ 宮崎県  
どんな問題だったかお分かりでしょうか? かなり基本的な問題だったようです。

「じゃあ、Kikkoさん、塾でもそんな授業をすれば?」っていう声が聞こえてきそうです。
でも、塾は基本的には興味を持たせるための導入部分よりも演習に時間を充てるところだと
思っています。もちろん、そんな授業をするときもありますが。
これって、いざやってみると壁にぶち当たり理想通り(公約通り)には
いかず、結局は辺野古で押し通さなくてはいかなくなっちゃった今の鳩山内閣と一緒かも
偉そうなことを言っちゃってごめんなさい。
     

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